14歳の起業家がTikTokでブランドを育てた話。ダーシャ・デルカッチに学ぶ、スモールブランドの戦い方

「TikTokって、なんか若い子が踊ってるやつでしょ?」
そんな印象を持ってる人、今でも結構いる。でも、ちょっと待ってほしい。
今のTikTokって、ただのエンタメアプリじゃなくて、“売れる場所”なんだよね。
たとえば、カナダのティーン起業家ダーシャ・デルカッチ(Dasha Derkach)。
彼女は14歳で立ち上げたブランド「Enchanted Scrunch(エンチャンテッド・スクランチ)」を、TikTokだけでグイグイ伸ばして、ちゃんとビジネスとして成立させてる。
今回は、そんな彼女のストーリーを通して、「個人でもここまでやれるんだ」という希望と、「戦い方はこうするんだな」という実践的なヒントをまとめていこうと思う。
はじまりは「バズった1本の動画」から
最初、ダーシャはInstagramで販売をしてた。
でも、ある日TikTokに投稿した動画がいきなり15,000再生。しかもその日のうちに10件の注文が入ったという。
ここで彼女、即スイッチ。
「あ、これはTikTokだ」と直感して、戦略をTikTok中心に切り替える。この判断の速さが功を奏した。
TikTokの力を活かして、週500件の注文へ
その後、彼女の投稿は最大で300万回再生を記録。
毎週のようにライブ配信も行い、注文はどんどん増加。いまでは週に約500件の注文が入るまでに育った。
そして驚くべきは、売上の約90%がTikTok経由ってところ。
つまり、ほぼTikTokだけでブランドが成り立ってるってわけ。これってすごくない?
数字で見る、彼女の成果
- 最大再生数:約300万回
- ライブ配信も活用して、週500件の注文を獲得
- 売上の約90%がTikTok経由
シュシュという手作り系の雑貨を、ここまで育てたんだから本当にすごい。けど、これって「才能があったから」じゃなくて、ちゃんと再現可能な動きをしてる。
じゃあ、何が良かったのか?成功の7つのカギ
- 動きが早い
思いついたらすぐやる。結果が出たらすぐ変える。シンプルだけど、これができない人は多い。 - 商品の“映え力”を活かす
シュシュって、色が鮮やかで可愛いから動画にしたとき映えるん。TikTokと相性がよかった。 - ストーリーを見せる
「梱包してる様子」とか「作ってるとこ」とか、裏側を見せてる。見てる側はそこに“人”を感じるから、買いたくなる。 - ライブ配信の使い方がうまい
ライブ中にその場で商品紹介したり、視聴者と会話したり。数字以上に“距離感”を縮めてる。 - アルゴリズムを意識-TikTokの離脱率の把握
ただ投稿するんじゃなく、「最初の2秒、3秒が命」ってことをちゃんとわかってる。 - 反応を分析して行動に落とす
「90%がTikTok経由」って数字が出たら、他のSNSはサブ扱いにしてTikTokに集中。戦略のメリハリが効いてる。 - コツコツ継続してる
バズのあとも地道に動画投稿とライブを続けて、ちゃんと積み上げてる。ここをやり切れるかどうかが分かれ目。
TikTokは「弱者の武器」になり得る
この事例、何がすごいって「資本も広告費もない普通の10代」が、自力でTikTokを使って売上をつくっているところ。
それってつまり、環境に恵まれてなくても、やり方次第で勝てる時代ってことなんだよね。
大企業みたいなブランド力も予算もない。でも、コンテンツの力とSNSの性質を理解して、ちゃんと動けば、個人でもチャンスはつくれる。
TikTokはそのための、今もっとも“コスパのいいフィールド”だと思う。
最後に
ダーシャ・デルカッチのような成功事例は、「なんかすごい人がバズった」という話じゃない。
やるべきことをやって、ちゃんと反応を見て、地道に積み上げた結果だ。
もしあなたが、「何か自分のブランドを育てたい」「個人でモノを売りたい」と思っているなら、TikTokは試してみる価値がある場所。
最初の1本をどう作るか。どう見せるか。どう続けるか。
そこからすべてが始まる。